読書感想文

「ロードバイク 本音のホイール論」 を 読みました 後編

いけないです。

愚痴のみを書いた中編になってしまいました。

気を取り直して、この本を読ませていただくと、失敗しないホイール選びのヒントは得られそうです。

作者の持論が明確に記載されていますので、気持ち良いです。

それを、数値、グラフ、表で違いがわかる形で示していただきたいなというのは、私の贅沢なお願いです。

これは特定の事象の記載なのですが、大手メーカーがやってないから効果がないっていう記載は、あまりに乱暴です。

同じ本に、大手メーカーはリスクを恐れるって書いてあるのですから。

効果があるかもしれないけども、リスクを恐れて採用していない構造はいっぱいあると思います。

リスクにはもちろん、安全上のリスクもありますし、製造上不具合が増え歩留まりが悪くなることによるコストアップと言った面もあると思います。

細かいですが、そういったことがこの本に対する信頼感を失わせる原因になっています。

あとは、フィーリングに対し、なぜそう感じるかという考察はもっと深くして欲しいと思いました。

結線に効果がないというのはわかりましたが、ですが実際に効果があるとおっしゃる方も多いです。

では、この誤解がどこから生まれているのか。

これのみに絞ってでも、解析や実際にホイールを組んでのテスト、官能試験やタイム比較などを行って、証明するだけでもこの本の充実度は上がったと思います。

私の期待とは違った内容の本でしたので、私自身のこの本に対する評価は低くなってしまいます。

あ、あと最後にもう一つ。

転がり抵抗に触れるのであれば、ラテックスチューブを扱わないのはありえません。

これは、ホイールにこだわるよりもタイヤにこだわれって言っているのと明らかに矛盾します。

少し話が逸れましたが、この低評価は同時に私の筆者に対する期待感の高さでもあったと思います。

この方は、自身のブランドのホームページでコラムもやっており、そちらも読ませていただいています。

この本は、まだ未完成なのだと思います。

コラムや続編で補完されていくことにより、より充実したものとなるのだと思います。

最後にこの本を読んで、私が欲しくなったホイールは、BORA ONE 50 チューブラーでした。

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「ロードバイク 本音のホイール論」 を 読みました 中編

私のことは置いておいて、この本を手に取った時に期待する事項は何でしょうか。

人によって違うと思いますが、じゃぁ、結局どのホイールを履けば早くなって、どのホイールを買えば損しないんだろうって。

それを論理的に、理論や実験を基に、図解や表、グラフなんかを使用しながら、メーカー等に気を使うことなく書いてある、ってことではないでしょうか。

ホイールを買うと誰しもが思う、

「あれ、決戦用ホイールを買ったのに、峠のタイム変わらないじゃん」

とかを、論理的に説明してくれることを期待するわけです。

この本を読んで真っ先に思ったことは、計算、表、図、グラフがものすごく少ないということです。

ホイールの写真はいっぱいありました。

私がビール片手にテキトーに数えていったのですが、自前で書いたと思われる図は2枚。

グラフは0枚。

表も0枚。

です。

207ページもある本、しかも工学的なことを説明しようとするにしては、あまりに少ないと思われます。

ただ、これは狙ったのかもしれません。

図表があると、極端に嫌がる方もいらっしゃいます。

文字で情緒的に表した方がイメージできると。

読みやすさを優先した結果なのかもしれないです。

実際、文章としては読みやすく、ビールを飲みながらでも1時間強で読み終えることができました。

こういった本を出す場合、データの出所ですとか、参考文献というものはそれほど重視されないのかもしれないです。

が、さすがに挙げられてる参考資料が、カーボン繊維会社のホームページ2つと、海外の自転車情報サイトのリンク先というのは…。

また、文中に「ロードバイクトレーニングの科学」からデータを引用してきていますが、これに関して参考文献の記載は巻尾にありませんでした。

私がこの本からこの作者が独自に得た(または計算したであろう)データ(数値が明記されているものとして)は二つしか見つけることができませんでした。

もっといっぱいあったのかもしれないですが、私が見落としていましたら、申し訳ありません。

文章が長くなりましたので、後編をまた後ほどアップします。

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「ロードバイク 本音のホイール論」 を 読みました 前編

小学生ぶりくらいに読書感想文を書きたいと思います。

今回読ませていただいた本は

サイクルジャーナリスト 吉本 司さん
元(株)シマノ・ホイール開発担当 田中良忠さん

が執筆された

ロードバイク 本音のホイール論
です。

若干のネタバレも含まれますので、気になる方はまず先に本を読んでから、こちらのブログをお読みください。

まず、私がこの本に興味を持った理由から書いていこうと思うのですが、この本、こういった類の本からすると、ちょっと異色なところがあります。

通常こういうネタバレ系(期待値含む)な本を執筆する場合、基本的にはその業界と縁を切ったか、大学の名誉教授など縁を切っていないけど利害関係が薄くなってから、書く場合が多いです。

そういった場合、専門知識を一般的な方にもわかりやすく広めたいっていう情熱で描かれている本か、前の職場に対して恨みでもあるのか?と思うような、ただひたすら前の職場を貶めるような本になるか、そのパターンが多いです。

が、この著者2名を見る限り、執筆時点でどっぷりサイクル業界の方々です。

田中さんは「元」ってついていますので、一見ドロップアウトした風に見えますが、現在新進気鋭のホイールメーカー(サイクルパーツメーカー)SACRAさんを立ち上げ、ホイールを販売しています。

こういったパターンもなくはないのですが、そういう場合のこういった類の本は、うまくできた自社製品の宣伝本になることが多いです。

私が興味を持ったのはまさにここです。
私は、SACRAさんのホイールに少なからず興味があり、この本を読んだ後すっきりと爽快な気持ちで通販系サイトの

「この商品を購入した方は、こちらの商品も見ています(購入しています)」

欄からの購入アイコンをクリックする気分になれるのかどうなのか、確かめてみたかったのです。

後編は後ほどアップします。

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