« GOKISOホイールを使用すると上り坂でタイムを縮めることができるのか〜Lightweightとの比較 〜(速報版) | トップページ | GWまとめ〜過ぎ去りし日々〜 »

GOKISOホイールを使用すると上り坂でタイムを縮めることができるのか〜Lightweightとの比較 〜(追記)

昨日あげさせていただいた記事、

GOKISOホイールを使用すると上り坂でタイムを縮めることができるのか〜Lightweightとの比較 〜(速報版)

 ですが、反響をいただいております。ありがとうございます。

いろいろなご指摘をいただいています。

主に、検証方法の問題点なのですが、主なものは

⒈それぞれの群の走行本数がたりない(n数の不足)

 

⒉盲検的検査ではない(ライダーの思考による誤差要因が排除できない)

 

⒊出力に差が出ているのは無視していいのか

 

です。

まず”⒈”に関しては、全くその通りであり、今回の検証の信用性を大きく損なう重大な欠陥です。人が実際の道を使用して検証するという以上、結果の揺らぎが大きいですので、可能な限り限りなく検証数を増やしていって、統計的処理をすることが必要です。これに関しては、追加で検証をおこなう予定”も”あります(←やる気ない疑惑)。

⒉ですが、これは排除が困難な要因であると思います。ただ、今回の検証に関しては、影響が少ないと考えております。
この誤差が問題になる場合、多くは”実験を行った者が良い”と考えている事項の実験結果が”良好”だった時に、疑われることが多く、今回の検証をおこなうまでLightweightがGOKISOに登りで劣ると夢にも思わなかった私ですので…。

最後に⒊ですが、これは私も思いました。
四捨五入を小数点1桁で行うと、すべて平均200Wですが、それぞれでその範囲内で出力に差があります。
前日の記事で、平均の差の検定で”有意な差がない”と書きましたが、これは数値にばらつきがある中で”だいたい同じくらいの値が出ていますよということで””差が全くない”ということではありません。
そして、そのわずかな差でもタイムが変わる可能性がある、今回のような検証で、しかもn数が圧倒的に足りていない場合、”そのわずかな差の可能性を”考察しないままでいるのは不適切だと思いました。

ということで、この追加記事では”⒊”の項目について、考察をします

今回の考察をおこなうにあたって、使用したツールは、Web上で公開されているヒルクライム計算というサイトです。

リンクはこちら→ヒルクライム計算

連絡先が不明でしたので、無断で使用しておりますが、作者の方が不利益を被るようでしたらご連絡いただきたく存じます。

※追記:掲載の許可をいただきました。

まず、ヒルクライム計算を使うことの意味ですが、ヒルクライムは計算でタイムがわかります。

もちろん、それはあくまで一面で、いろいろな条件で計算から誤差が出ます。

今回”新潟ヒルクライム”のコースを使用した理由の一つに、”ヒルクライム計算との誤差が非常に少ないことを経験的に知っていた”からです。

登りっぱなしでしかも斜度が急、カーブが多く風向きがどの向きであろうとほぼ均等の影響を受けるという点が誤差を入りにくくしている要因です。

また、平均200Wという値を設定した要因に、”このコースでその出力で私が走った場合、平均速度が13km/h前後になる”ということを考慮しました。
これは、走行抵抗の中で空気抵抗が割合が多くなりはじめるギリギリの速度でもあります。
よって、”空気抵抗による誤差”と、”ある程度の出力をかけなければ検証の意味がない”ということを考慮した場合、このあたるがベストバランスと考えました。

前置きは置いておいて、ここからがヒルクライム計算を使った検証です

まず、①の条件(GOKISO使用)の値を利用して、設定します。

20150427_81538

コースデータおよび、それぞれの設定値に関しては、昨日の記事を参照してください(手抜き)。
タイヤ周長はPro4 25mmをGARMINの自動計測機能を使用して得られた値を入力しています。
気温は、GARMINのデータが直射日光の影響を受け、信頼できないことから、気象データから20℃と設定しました。
体重にライダーが身につけている装備類を含み、自転車+装備に自転車のみの重量を入力しましたが、これは結果に影響はないものと考えます。

得られたタイムから、平均出力が200Wとなるように、転がり抵抗係数を変更しました。

今回の検証で変化した要因を転がり”抵抗係数のみ”と仮定したからです。

次に②の条件(Lightweightで車体重量をGOKISO装着時と同じになるように調整)で検証します。

20150427_94539

②で計測されたタイムを少数に置き換え、入力しています。
タイヤ周長を変化させるべきですが、今回はデータとして持ち合わせていませんので、そのままにしております。その誤差は、今回考慮しないこととします(理由は省略(←手抜き))。

転がり抵抗がGOKISOと同等であると仮定した場合、必要な出力が191Wと9Wも低く出てしまいます。

平均が200Wとなるように転がり抵抗係数を調整します。

変化した要因を転がり抵抗であると仮定しているので、転がり抵抗で調整します。

20150427_94554

転がり抵抗係数を0.07とすると平均200Wと出ましたので転がり抵抗係数を0.007と仮定します。

この数値をもとに、③の条件(Lightweightを使用し、重量調整を行わなかったもの)を検証します。

得られた24分23秒を少数に変換し、車体重量のみのパラメーターを変更して検証します。

20150427_95026

必要な出力が201Wと出ました。

実際に計測された199.5Wと比べて高く出ています。

これは、”昨日の検証でそのタイムを出すためにはもっと出力が高く出るべきであったのに、誤差が影響して低く出た”という可能性と、”計算での転がり抵抗係数の設定が①と②の計測時の誤差により誤っている”という可能性があります。

が、ここで注目すべきは、計算上と実測のデータがほぼ同じ傾向で出ていることです。そして、それらの誤差が各実験群のタイムの順位を決定するほどの要因にはなっていないということです。

計算、実測のデータ共に誤差は含んでいますが、実験の精度を高めていった際にもおそらく同様の結果が得られるのではないかと考えることができると思います。

今回の考察で、出力の順位の結果が、昨日のタイムの順位にそれほど大きな影響を与えていなかったということを私の意見として記すことにします。

※追記:今回の検証では、Lightweightを使用したものでは、まず間違えなくパワーメーターや風の影響を受けていないものと考えます。が、GOKISOとLightweightのあいだではこれらの誤差が入り込んでいる可能性を全く否定できていません。この点に関して、追加の検証が必要と考えます。

昨日の検証、今日の検証を行うことにより、転がり抵抗の差がどこから来ているのか?というところに注目せざるを得ません。

ハブ(GOKISOハブでなければこの結果は得られないのか)なのか、タイヤ(クリンチャーVSチューブラー)(太さの影響(今回の検証で両者のタイヤの太さが20mmと25mm(リア)とかなり異なっていますので、その辺がどうであったのかというのが一番気になっています))なのか、リム(ワイドリムの影響)なのか、それともそれが複合しているのか。

その部分に関し、可能な限り検証していきたいと思っています。

|

« GOKISOホイールを使用すると上り坂でタイムを縮めることができるのか〜Lightweightとの比較 〜(速報版) | トップページ | GWまとめ〜過ぎ去りし日々〜 »

軽いって事は良いことだ?」カテゴリの記事

トレーニング記」カテゴリの記事

タイヤの話」カテゴリの記事

ホイールの話」カテゴリの記事

コメント

面白い実験ありがとうございます。
思わず見入ってしまいました。

他の方のブログにもありますが、タイムを更新した方が多いようですね。
厳密に他の機材と比較するのは困難でしょうが、機材として優れていてタイムが単純に良ければそれで良いと思っています。
自分も注文した、ゴキソが届くのを楽しみにしています。

投稿: コウイチ | 2015年4月27日 (月) 18時18分

コウイチさん
コメントありがとうございます。

乗り心地とかは良かったので、すごく気に入ってたんですけど、まさか登りのタイムまでいいとは思っていませんでした。重いですからね(汗)
ただ、結論を出すにはもう少し検証が必要そうです。
GOKISO楽しみですね!!

投稿: 管理者 | 2015年4月28日 (火) 13時08分

はじめまして、面白く読ませて貰いました。
ホイール単体で見る限り、GOKISOホイールのLightWeightに対する優位性はハブの回転性能のみ。
今回の実験、検証ではそのハブの差よりもタイヤの転がり抵抗の差の方が大きいと見ます。

タイヤの転がり抵抗からすると、ハブの内部抵抗は無視出来るほど小さいとも言われますし。
できれば、タイヤ幅だけでも揃えないとより正解な検証が出来ないと思われます。

偉そうに書いてすいません。
ただ、この実験、検証は雑誌のようなスポンサー、関係者による変なバイアスが掛かって無いという点で、とても信頼性があると思います。

投稿: ケル | 2015年4月30日 (木) 07時44分

ケルさん
コメントありがとうございます

はじめまして。
私も全く同意見で、ハブの影響なんてほとんどないと、今でも思っています。
と、同時にGOKISOに付け替えると、やはり他のどんなホイールとも違う、なんというか、ラグジーな感じがするのも事実なので、もしかしたら実際の走行では思っている以上の差が出ているのかもしれないです。
正直、このテストを行う前までは、転がりに差があれ、1.2kgの重量差はひっくり返せないだろうと思っていました。そして、少なくともLightweight側は私が思う中で最高のタイヤを付けていたつもりです。
多少誤差が入っているとはいえ、転がりの差で1.2kgの差が埋まる可能性があるということが衝撃でした。
この差が、どこから来ているものなのかを、一つ一つ検証を行っていく予定です。
ありがとうございました。

投稿: 管理者 | 2015年4月30日 (木) 08時37分

測定方法に疑問があります。
両方のホイールに200wの出力を与えたなら、
当然回転が軽いgokisoの勝ちではないでしょうか?
gokisoは重いから200wしか踏めない。
Lightweightなら軽いので、210w踏めるかも知れません。
全力で2つのホイールを漕いでのインプレもほしいかも?

投稿: | 2015年5月 1日 (金) 01時32分

コメントありがとうございます。

 ご指摘いただいた部分は非常に悩みました。一発勝負でアタックした場合にどちらがタイムが出るかというテストは、事実上同条件では無理なので、比較が難しいです。

 複数回、同条件を出しやすい条件として、私の場合たまたま200Wで計測しました。

 昨年のレース前の前回アタックやレース時のデータはありますので、もし昨年と同じくらいのコンディションに持っていけたら、GOKISOでの前回アタックのデータもとりたいと思います。

投稿: 管理者 | 2015年5月 1日 (金) 08時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: GOKISOホイールを使用すると上り坂でタイムを縮めることができるのか〜Lightweightとの比較 〜(追記):

« GOKISOホイールを使用すると上り坂でタイムを縮めることができるのか〜Lightweightとの比較 〜(速報版) | トップページ | GWまとめ〜過ぎ去りし日々〜 »