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チューブレス時代

タイヤについてまだまだ書き足りない。ということで、2日連続タイヤネタ

昨日絶賛したVELOFLEX Recordであるが、欠点もある。耐久性、対パンク性が低く、高価なため、およそ練習向きではない。(資金が潤沢で、パンクしてもすぐ変わりのホイールがサポートされ、練習が中断段されないような環境では別だが)

また、雨の日はレースで使用するのは難しい。雨になると、路面のデブリが見えづらくなるため、パンクのリスクが非常に高くなる。あと、実際レースで使ってから気づいたのだが、空気圧のセッティングを誤って高くしすぎた場合、雨だと私の下手糞なダンシングでホイルスピンする。加速したい場面や斜度がきつくてダンシングしたい場面で失速する・・・。基本シッティングなので影響は少ないが、加速したいところで失速するのは精神的に萎える

そんな理由で練習及び雨のレースで使う用(←でも実際は雨のレースでもRecordを使用している)に現在はチューブレスタイヤを使用している。ある事件まではクリンチャータイヤだった。

車に自転車を積んで練習に行ったときの帰り、ルーフボックスにホイールを入れたまま、鍵を紛失!普通の人であれば、鍵を発注しその間は自転車に乗らないのかもしれない。が、自転車に脳まで侵された私は違った。「まずい!鍵が来るまでトレーニングできない!(さすがにカーボンリム&決戦用タイヤで練習をしようという気にはならない)これはホイールを買うしかない(←謎)!」

行きつけのショップにてホイールを物色。レースで使用することを考慮するとある程度のグレードのものがほしかったし、前々からチューブレス使ってみたかったしということで、(痛い出費であるが自分を納得させ)SHIMANO WH7850-SLを購入(ホイールの記事はまだ後日)。ついでにチューブレスタイヤも購入。

最初に購入したタイヤがこれ。

ForxIRC Formula PRO X-Guard

297g

練習に使用するには対パンク性能が高いほうがいいだろうと購入。

このタイヤのファーストインプレッションは、「乗り心地が良い」であった。空気圧を高めにして、落としながら適正空気圧を探っていくのだが、結局最後まで高い空気圧のままだった。

グリップも凄い良かった。ブレーキングでもコーナリングでも凄く良くグリップする。今まで使用したことのあるタイヤで一番グリップが良かった。ただし、レースなんかで自信を持ってコーナーに突っ込めるかと言うと別

私レベルでは、限界を超えた時の挙動が想像出来ない。一般にコンパウンドのみでハイグリップを求めると限界性能がシビアになりやすいが、このタイヤもそうだとしたら、恐ろしい。なんせ、グリップが良いから、コーナリングスピードが極端に速い。そんな状態で限界を探ろうと言う気にはならない。

Recordがそうであるように、グリップはそこそこでもグリップ限界が探りやすく、その周辺でのコントロール性が良い方が安心してコーナーにつっこめる。知り尽くしているいつもの道ならともかく、時には知らない道を速く走らなければならないレースではそのほうが安心だ。

転がり抵抗も小さい。これも、体感できる。下りやペダルを止めたとき、明らかにわかる。乗り心地と、転がり抵抗の小ささを知ってしまい、もうクリンチャーには戻れないと思った。ただし・・・。ペダリングすると重い。転がり抵抗の低さがうそのように重い。足にまとわり付く。このタイヤの性能面での不満はこれだった。

その他の不満は・・・着脱が異様なほどに困難なことだ。タイヤレバー使用禁止だが、手に水ぶくれが出来た。迷わず専用タイヤレバーを購入。

P1000023 パンクしないことを期待して購入したこのタイヤであるが、こんなことになってしまった。乗鞍の練習でサイドを切った。これは完全に私の不注意。気づいたのは下り終わってから。クリンチャーならタイヤチューブが裂けけてバーストしてただろう。チューブレスは確かに安全性が高いのかもしれない。

タイヤが駄目になってしまったので、代わりのタイヤを探すことになった。同じタイヤじゃおもしろくないし、どうせなら違うメーカーを試そうと思って購入したのがこのタイヤ。

P1000025HUTCHINSON ATOM Tubeless

271g

まずは、着脱が楽なことに驚いた。ちょっときついクリンチャーくらいのイメージ。これならば、タイヤレバーを使わなくても着脱にこまらない。

ファーストインプレッションは、「乗り心地が悪い!」だった。昔使ったことのあるザフィーロのようだった。空気圧を下げてセッティングしていくと、驚くほど乗り心地が改善。その状態で転がり抵抗が極端に悪化するイメージはない。チューブレスの大きな利点だと思った。

このタイヤは、グリップもペダリングの感覚も高性能クリンチャータイヤの延長上のような感じである。その上で、(適正空気圧ならば)乗り心地が良く転がり抵抗も少ない。やはりクリンチャーには戻れないと思わせる性能があるが、どちらかと言うとIRCの方がチューブレスを体感できると思う。転がり抵抗が小さいことが構造的に保障されているから、思い切りグリップの良いコンパウンドを使う。ありだ。ただし、昨日考察したとおり、それがペダリングの重さにつながる可能性はある。ペダリングの軽さではRecordに遠く及ばない。

チューブレスのメリットの一つに普段の空気の抜けにくさがあるらしいのだが、これは体感できなかった。さすがに極薄ラテックスチューブに比べれば、空気は抜けないが、スタンダードなぶちるチューブを使ったクリンチャーと比べるとほとんど変わらない。

チューブレスタイヤのデメリットは重量だ。どちらも300gを少し切るくらいと、決して軽くない。クリンチャータイヤ換算すると、60gのラテックスチューブを使用するとすれば、240gのタイヤと同等となってしまう。さすがに、Recordチューブラー並みの180gはクリンチャーでも120g程度のタイヤを求めることになるから、あまり現実的ではないが、250gを切る位になれば十分にヒルクライムスペシャルとして使える。

今は、メーカーも2社しかなく、あまり冒険した製品は作れないだろうが、冒険したら面白いと思う。

今のところチューブレスタイヤは、パンクしづらいことやパンクしても安全、または空気が抜けづらいことをチューブレスのメリットにしている。

これを一切捨て、「クリンチャーよりも理論的にはしなやかに出来るケーシング、そのメリットを最大限に生かすため、剛性と耐久性を無視した極薄のケーシングと、IRCがTop Seacretで使用したような、ラテックスベースのインナーシール層、それにバランスさせたハイグリップすぎないトレッドゴムを極薄に塗ったようなチューブレスタイヤが出来、リムも含め重量の問題が解決すれば、レース機材としてチューブラーを超える日がくるのかもしれない。

現在はレース機材として総合的に見るとチューブラータイヤの圧勝だ。ただし、チューブレスは部分的にはチューブラーを凌駕しているし、これから進化する余地がまだまだある。

チューブレスの時代が来るかもしれない。

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